ウッドベースを始めたい!
ジャズを支える低音担当のウッドベース。
ただしウッドベースって、楽器の中でもとにかく始めるハードルの高い楽器です。なんといっても楽器が大きく場所を取る!しかも大きく重く、スタジオなどに持って行きにくい!なんでこんな不便な楽器を選んだんだろう、と思うこともありますが、それを上回る魅力がある楽器です。
自分の身長以上もある楽器を体に立て掛け、身体全体を使って音を奏でる楽器なんて、ウッドベース以外にありません!
多くの方にウッドベースにチャレンジして頂いて、その魅力を感じていただけたらなと思っています。
そもそもウッドベースってどんな楽器?
ウッドベース、ダブルベース、コントラバス、いろいろな呼び名がありますが、それらはすべて同じ「ウッドベース」と呼ばれるバイオリンを大きくした弦楽器。ジャズのベースと言えば、一番に頭に浮かぶ楽器じゃないでしょうか?
4弦で構成される物が一般的で、各弦は低いほうから「E0(ミ)」「A0(ラ)」「D1(レ)」「G1(ソ)」に調律。左手で弦を押して、右手でピッチカート(指弾き)、もしくはアルコ(指弾き)で音を奏でます。
クラシックなどのジャンルでは、音圧を作るために音をアルコで引き続けたり、小節の頭の部分で一位置音ずつ鳴らしたり、ベースに特化し自分が旋律を奏でるということはありません。ですがジャズでは、「ウォーキング・
ウッドベースの選び方
先に書いたとおり大きく重く、取り扱いが簡単とは言えない楽器なのです。ですから、購入の際は「アップライトベース(サイレントベース)」と「エレキベース」も選択肢に入れながら、検討していってください。
楽器名 | 金額 | 大きさ | メリット | デメリット |
ウッドベース | 新品10万円〜 | 全長約170cm〜200cm | 本家本元の弦楽器、味のある音 | 弦が太く握力がいる、根気強く練習が必要、スペースを取る、重い |
アップライトベース | 新品5万円〜 | 100cm弱 | 生が小さく自宅でも音が出しやすい、ウッドベースよりも軽い・安い | アンプ必須 |
エレキベース | 新品1万円〜 | 全長約170cm〜200cm | 安く始めやすい、持ち運びやすい、何通りもの音を作れる | 電子音、ウッドベースに転換はしにくい、ジャズというよりロック |
いずれの楽器も一般的なのは4弦です。ウッドベース>アップライトベース>エレキベースの順に、弦押さえるための左手の力が必要で、始めたばかりなら指の水ぶくれは覚悟しなければなりません。さらに音域を広げたいのなら5弦を選択するのもありですが、5弦は左手で押さえる首の部分がさらに太くなり、4弦以上の力が必要。ということで、初心者さんには4弦がおすすめですね。
ウッドベースのおすすめ(10万円〜)
ジャズと言えばな正統派ベース楽器。身の丈ほどかそれ以上ある大きな楽器で、今回ご紹介する3つの楽器の中では一番スペースを取りますし、重いです。ということで、初心者さんにおすすめするのは大きく2パターン。
①手軽に始めたい人向け/小さく安い楽器(10万円〜)
とにかく安く手軽に始めるところから!その場合は、通販での購入がおすすめです。
ウッドベースのような大型楽器でも通販で購入できるんですが、この時代はすごいですよね。ハルシュタットというメーカーなら、本体、ソフトケース、弓、松脂の4点セットが10万円!通常は本体のみで最低10万円〜な楽器なので、この4点セットはとても手が出しやすいもの。おすすめです。
②本格的に始めたい人向け/プロ顔負けの音がでる楽器(30万円〜)
これから数年ずっと一緒にいる相棒です。自分の手に馴染む楽器を実店舗で生で見て触って、相談して探しましょう!
ウッドベース(コントラバス)専門店がいくつか有るので、そちらに行くのがおすすめ。
<専門店例>
>>>準備中/コントラバス専門店まとめ<<<
アップライトベース/サイレントベースのおすすめ(5万円〜)
①手軽に始めたい人向け/小さく安い楽器(5万円〜)
ウッドベース同様、手軽に始めるならやはり通販。
②本格的に始めたい人向け/よりウッドベースに近い楽器(25万円〜)
ウッドベースの買い足しは当分ない、けれどいずれセッションにも参加したい!という方には、ウッドベースの音にかなり近い音の再現に特化したYAMAHA(ヤマハ)のアップライトベースがおすすめ!
エレキベースのおすすめ
3つの楽器の中で最も小さく安い楽器があるため、手を出しやすいエレキベース。ウッドベースやアップライトベースを買う勇気はまだ出ないけど、ベースの音は出したい。という方にはぴったり!
4弦のチューニング(調律)もウッドベースと同じなので、エレキベースでジャズベースの旋律や弦を押す位置をおぼえて、ウッドベースやアップライトベースの基礎を作るという使い方もできます。(ただし楽器の大きさ、元の太さは全く違うので、乗り換え時最初のような水ぶくれは覚悟して)
①手軽に始めたい人向け/本体も周辺道具も揃うベースセット(1.5万円〜)
ベースをかけるためのストラップ、音を鳴らすアンプ、本体とアンプを繋げるシールドなどなど、全部しっかり揃えようとしたらかかるお金も相当なもの。なので最初はこちらのようなセットで買っちゃうのがおすすめかも?
Amazonなどで探すと15,000円程度のもの(2021/06/16時点)もあり。まずはこれで試してみるのも良いのでは?
・エレキベース本体
・ソフトケース … 本体を収納する為のソフトケース。持ち運びにも便利です。
・シールド … 本体をアンプやエフェクターに繋ぐためのケーブル。
・六角レンチ … ネックのロッドや細かい調整を行うための六角レンチ。
・ベースアンプ … 室内練習や小規模スペースでの演奏に最適な、ベース兼用の10W小型アンプ。クリーン/オーバードライブ/ディストーションといった3タイプのサウンドを調節するGAINコントロールを搭載!
・ストラップ … 楽器本体を肩にかけて演奏するためのストラップ。
・チューナー … ベースのヘッドに挟むタイプのクリップチューナー。
・ピック&ピックケース … 演奏する際に使用するピックと、ピックのケース。
②本格的に始めたい人向け/楽器屋さんで一生ものの楽器を選ぶ!(6万円〜)
実際に触って、音を聞いて、他の楽器を比べて、自分の楽器を選びたい!という方なら、楽器屋さんに行くのがおすすめ。
近くの楽器屋さんでももちろんよいですが、全国各地にあるベース専門店に足を運べば多数の質の良い楽器から宝探しで選ぶことができます!
ちなみに、エレキベースはとにかく音の幅が広い楽器。楽器屋さんに行くなら、自分はどんな音を出したいのか?も合わせて考えてからが良いと思います。
ということで、こちらの有名ベーシストまとめも読んでみてくださいね。
たくさんの選択肢の中から選んだ楽器は自分の相棒。
愛せる楽器を見つけてジャズを楽しんでくださいね!