ハイトーンの迫力ある音でジャズの演奏を盛り上げる花型楽器トランペット。初心者が知っておきたい、ジャズの歴史を作ったトランペット奏者をご紹介します。
ルイ・アームストロング(1901年-1971年)
トランペットだけでなく、ジャズの歴史を語るのに絶対に外せない人物がルイ・アームストロング。 「サッチモ」という愛称で、世界中に愛された20世紀を代表するジャズプレイヤーです。トランペットだけでなく、ジャズシンガーとしても、「スキャット」といった新しい唱法を生み出しました。
それまでの集団即興的なジャズが、ソロパフォーマンス中心のジャズに変化していく動きの中心にいた人物です。
代表曲「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」は世界的ヒットを巻き起こしました。
ルイ・アームストロングが参加する音源
マイルス・デイヴィス(1926年-1991年)
ジャズを下達上で史上一番の有名人といっても過言ではない、モダン・ジャズの帝王。50年近くトランペットプレイヤーとして活躍し、演奏する音楽も、時を重ねるごとに変化させていったまさに進化の人です。モード・ジャズやクール・ジャズといった新しいジャズのジャンルを生み出したのが彼、また、今では有名なジャズのスダンダード曲「枯葉」をスタンダード曲まで引き上げたのも彼だといいます。
代表的なアルバムは「Kind Of Blue」。先にあげたモード・ジャズを代表する作品で、メンバーはジョン・コルトレーン(T.Sax)やキャノンボール・アダレイ(A.Sax)、ビル・エヴァンス(Pf.)、ポール・チェンバース(B)といった有名アーティスト陣。この作品以外にもマイルス・デイヴィスはバンドのリーダーとしても数多くのアルバムを夜に出しています。
チェット・ベイカー(1929年-1988年)
ジャズとドラッグとアルコールの人生を送ったトランペットプレイヤー。ドラッグ関連の事件で前歯を折られ、演奏活動を一時引退しましたが、シンガーとして復活。その後トランペットの演奏もできるまでに復活しました。楽譜はほとんど読めず、耳で曲を覚えたといいます。
チェット・ベイカーの演奏の魅力は、なんといっても情緒的な表現。ジャズ特有のアドリブを混ぜたソロもそうですが、歌うようにメロディを楽器で奏でます。
以上、初心者だからこそ必ず知っておきたいジャズの有名トランペッターでした。